個人差はありますが平均的な治療期間は約1~2年です。部分矯正の場合は6ヶ月程度で終わります。当院ではスピード矯正(光加速装置)のオプションがあるため、この装置を併用する場合は90%のケースが1年以内で完了しています。
インビザラインについてInvisalign
インビザラインとは
マウスピース矯正の歴史における圧倒的な巨人として知られるのがインビザラインです。1997年、アラインテクノロジー社が「透明で目立ちにくい、取り外しができる」をコンセプトにしたマウスピース型矯正「インビザライン」を開発されました。マウスピース矯正の基本特許/関連特許を約900件保有、圧倒的なノウハウをベースに「進化」を重ね、2021年6月現在の患者数は1000万人を突破されました。ここ数年、基本特許の有効期限が切れるにつれ、様々なマウスピース型矯正が生まれたましたが、インビザラインはマウスピース型矯正の原点であり、もっとも完成度が高いシステムです。
インビザラインをおすすめしたい方
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歯並びを治したいけど、
「治療中の見た目が気になる方」 取り外しができる透明のマウスピースで歯並びを治しますので、歯に金具を固定するワイヤー矯正とは違ってあまり目立ちません。装着中も、ほとんど気付かれることはありません。 - 治療中もお食事を楽しみたい方 ワイヤー装置が前面についた状態では、食べカスが気になってお食事を楽しめませんインビザラインは必要に応じてすぐに取り外しができるので、プライベートな時間をしっかり楽しむことができます。
- 治療中の虫歯が心配な方 マウスピースを外せば普段どおりに歯磨きができます。ダラダラ食いなどの不規則な食生活は、虫歯の大きな原因と言われますが、治療中はマウスピースを外さなければお食事できないため、「間食が減った」「食後の歯みがきが習慣になった」という声をよく伺います。
インビザラインのメリット・デメリット
メリット | デメリット | |
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見た目 | 透明で薄いマウスピースなので目立たない | よく見ればマウスピースをつけていることがわかる アタッチメントをつける場合、部位により若干目立つ |
取り外し | 必要に応じていつでも取り外しできる | 外している時間が長いと、歯が予定通りに動きません |
お食事 | 好きなものを召し上がれる | 食べ過ぎにはご注意下さい |
歯みがき | 外せるのでしっかり磨ける | 虫歯にならないワケではない |
治療期間 | シミュレーションにより予測できる | 歯の動きやすさには個人差があるため、絶対ではない |
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治療期間について
他矯正との比較
インビザライン | 他のマウスピース矯正 | |
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適用範囲 | 幅広い症例に反映 | 軽度な症例に限られる(前歯限定など) |
特許数 | マウスピース矯正に関する特許数800件以上 | 公開していない |
治療実績 | 1000万症例以上(2021年6月時点) | 公開していない |
シュミレーション | 予知性の高いシュミレーションが可能 | できないことが多い |
歯形採取 | 1回で済む | 毎回型を取る(2週間〜1ヶ月に1回) |
通院の頻度 | 2ヶ月に1回(当院は1ヶ月に1回) | 2週間~1ヶ月に1回 |
治療の精密さ | 1枚につき0.25mm(精密・最短で動かせる) | 1枚につき1mm(大雑把にしか動かせない) |
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医院によって仕上がりは違うのか
安全に移動できる歯の移動量は患者さんごとに異なるため、ワイヤー矯正の経験だけでなく、マウスピース独自の動き方を把握する必要があります。
対応できる歯並びについて
現在のインビザラインは、3次元的な歯の動きを実現し、歯根および歯冠を正確にコントロールでき、回転や圧下などを含めた複雑な歯並びまで対応できるよう進化しています。
マウスピース矯正で対応できないケース
構造上、マウスピースをかぶせられない歯(横向きに倒れている等)は動かせません。歯周病が進行している方や、歯の本数が極端に少ない場合は、インビザラインが出来ないこともあります。これはインビザラインだけではなく、一般的なワイヤー矯正も同様です。
- 骨格性の不正咬合
- 歯が骨に癒着している方
- 重度の歯周病
- インプラントが複数ある方
- 顎関節症のある方
年齢制限について
歯と歯周組織が健康であれば治療できますので、年齢による制限はありません。当院実績では、40代以降の患者様が15%程いらっしゃいます。
スピード矯正について
特殊な波長の光によって、周辺組織の賦活化を促す「フォトバイオモジュレーション(PBM)」と呼ばれる原理があります。これを応用することで、治療期間を劇的に短縮します(最大2分の1)。PBM療法、光加速治療などとも表されます。
歯は歯槽骨という固い骨によって支えられています。矯正治療は歯に一定の力を掛けることで固い骨に囲まれた歯を少しずつ動かしていく治療です。骨の中の歯はゆっくりとしか動かせないので、矯正が終わるまでにはどうしても長い時間がかかります。また、動かす際に痛みが伴います。ムリなチカラをかければ早く動きますが、歯のまわりの組織や細胞が弱ってしまい、歯がダメになってしまいます。歯とあごの骨の間にはクッション(歯根膜)があり、解剖学的な厚みは0.25㎜とされています。インビザラインは身体に無理な負担をかけないよう、1枚のアライナーで1週間~10日かけて0.25㎜ずつ、安全/確実に移動していくのですが、「もっと早く治したい」というニーズに応えるためにPBM療法があります。
1日10分、特殊な波長(850nm)の光をあてて「骨を作る細胞」を元気にします(賦活化)。炎症を抑えるので治療中の痛みも和らぎ、よりスムーズに歯が動くようになります。こうした近赤外線を利用した治療は、ペインクリニックにおける疼痛緩和、コラーゲン生成効果を利用したシワ取りなどの美容医療、増毛などのアンチエイジング治療、外傷や骨折の治癒促進、神経再生、最近ではがん治療や心臓発作の減少など、様々な医療分野で活用され、その安全性と治療効果についてはすでに1000以上の論文が発表されています。
デメリットについて
特にデメリットはありません。もともと枚数が少ないケースならば使わなくても良いと思われます。
費用 | ¥55,000 (10~15万円で提供されている医院が多い) |
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スピード矯正が向いている方
- より早く治したい方、より確実な治療効果を狙いたい方
- アライナー枚数が多い方
- 治療中の痛みをさらに軽減したい方